富山県のローカルパンメーカー「さわや食品」
富山県射水市にあるパン製造メーカー「さわや食品」では、地元で愛されるローカルパンを数多く製造しています。パンに昆布を練り込んだ「昆布パン」や、小麦粉にビタミンB1を配合した“頭脳粉”を使った「頭脳パン」など、ユニークでちょっとマニアックなパンが人気のメーカーです。
今回紹介するのは、さわや食品のパンの中でも定番として外せない「コーヒースナック」。さわや食品の売上ナンバー1商品です。
▶︎ さわや食品公式サイト
「コーヒースナック」を購入できるのは、さわや食品の直売所 「パンのさわや」と、富山県内のスーパーのみ。地元の方々にとって特別な存在として愛され続けていながら、通販では買えない、“地元パン”なのです。
パッケージのレトロ感が懐かしさを醸し出す
手に取ると、思わず心惹かれるのがレトロなパッケージデザイン。
手書き風の文字が描かれたラベルは、どこか懐かしく、昭和時代の雰囲気を彷彿とさせます。古き良き喫茶店でコーヒーを楽しんでいた時代に思いを馳せることができる、そんな趣があります。
“マイナスイオン水”……って、なんでしょう。パン作りに使うと、なにかよい効果があるのかな……。
最近では、こんなふうなレトロなパッケージは逆に新鮮で、若い方にも人気ですよね。
素朴見た目、コーヒーの香りが広がるひとくちめ!
パッケージを開けると、確かにふんわりとコーヒーの香りが鼻をくすぐります。
持つと結構ずっしりしているような気がしたのですが、思ったよりも厚みはなくて、「食パン2枚が行くぜ!」というようなヘビーな感じはありません。
おやつにちょうど良さそうなボリュームです。
「コーヒースナック」の主役ともいえる中身、コーヒークリームをチェックしてみました。
たっぷりクリームが塗られているというわけではなく、パンにコーヒーソースを染み込ませているような感じに見えます。
口に入れると、軽やかな食感。コーヒーというより「モカ」っぽい、ちょっとミルクを感じる優しい風味が鼻をぬけます。後味に残るほろ苦さが、甘さを程よく抑えており、子供も楽しめる大人の味わいといった雰囲気。
懐かしい食感……、まるで故郷に帰省したような気持ちになる
「コーヒースナック」の食パンは、もっちりとかしっとりとかリッチな食感ではなく、ちょっと給食のパンを思い出すホロホロしたドライな口当たり。
この軽やかさと、ほどよい歯ごたえが同居して、絶妙な懐かしさを感じます。
実際に食べてみて、なぜこのパンが長いあいだ富山県民の心を掴み続けているのか、なんとなくわかるような気がします。コーヒーの風味とシンプルな食感が織りなす、飽きのこない味わい……。
食べ終わった後にしっかりとした満足感が得られるのも、「コーヒースナック」の魅力です。
濃いめのブラックコーヒーや牛乳とも相性良し!
名前通り、コーヒーとの相性抜群の「コーヒースナック」。さわや食品の公式サイトにも、こんな写真が掲載されていました。
とくに濃いめのブラックコーヒーと合わせると、パンの控えめな甘さが際立ち、より一層おいしさを感じられそう。見た目こそシンプルですが、そのシンプルさが逆にコーヒーの香りや味わいを引き立ててくれます。
あとは、牛乳ともよく合いそうだなと思いました。牛乳のまろやかさが、今度はコーヒースナックのほろ苦さを引き立て、絶妙なバランスを楽しめるはず。
昭和の香り漂う、大人がハマるレトロパンの世界
今回ご紹介した、さわや食品の「コーヒースナック」は、パッケージから、香り、食感、そして味わいまで、昭和の香りを感じるレトロパン。
富山県民の幅広い世代に愛されているのも納得のひと品でした。
▶︎ さわや食品公式サイト