boulangerie noah

長崎県矢上町の住宅街にオープンしたパン屋さん。「健康的に食べられるパン」をコンセプトに、栄養価の高い石臼挽き小麦や地元九州産の厳選した食材を使用。青いのれんのかかった木の格子の引き戸をガラガラと開けると、店内には定番商品から個性派まで、常時30～40種類のパンが並んでいます。もちもちなのにサクッとした口どけの良さが評判を呼び、開店と同時に行列のできる人気店です。

サックリ、もちもち。口どけのいいパンをお届け

東長崎にオープンした「boulangerie noah」（ブーランジェリーノア）オーナーの深堀（ふかほり）です。「noah」はハワイ語で「自由」という意味で、〈枠にとらわれずにパンをつくり、お客さんにも好きなパンを自由に楽しんでほしい〉という想いをこめました。 これまで大手パンメーカーでの勤務や、就労支援員としてパンのつくり方を教えていたのですが、そのうち「自分でパンをつくってお店をやってみたい」と思うように…。ちいさな子ども3人の育児で大変な時期ですが、今しかない！と、妻と相談して開業に踏み切りました。 パンづくりのこだわりは、石臼で挽いた小麦粉を使っているところ。一般の機械で挽いた小麦粉にくらべて食物繊維、ビタミン、ミネラルなどの栄養価が高いんです。食感にも工夫していて、サックリだけどもちもちに仕上がるように、パンの種類に合わせて数種類の小麦粉を使い分けたり配合量を調整して、口どけの良さを引きだすようにしています。 お店で一番人気なのが、長崎県産のそのぎ茶を使ったパン。そのぎ茶は日本茶の全国コンテストで優勝したこともある名品で、これに石臼挽きのもち小麦をかけ合わせると、今までにないもちもち食感と日本茶の風味がマッチするんです。この独特な食感が売りなので、トーストするのではなく常温で解凍後、軽くレンジで温めるのがおすすめです。その他にも、九州にはおいしい食材があることをもっと知ってもらいたくて、奄美地方の砂糖や長崎県産の塩など、地元の食材を取り入れています。僕はみなさんにおいしいパンを届けたいと思って素材選びにこだわり、日々パンづくりに向き合っています。うちのパンを通して九州の食材の魅力や、石臼挽き小麦の食感の違いなどを楽しんでいただけたらうれしいです。語り手：オーナーシェフ　深堀 雄大