ベーカリーあん

大分県大分市、大通りから一本裏に入った建物の地下にある可愛い女の子のロゴが目印のパン屋さん。こだわりの材料と製法で「どんな年代の方にも安心して楽しめるパン」をコンセプトに約70種類ものラインナップを焼き上げています。シンプルな食パンやバゲットのほかに、子ども向けのミニメロンパンや日替わりのベーグルなど、足を運ぶたびにパンをえらぶ楽しさにもワクワクすると県外からもたくさんのお客様が押し寄せる人気店です。

パンと音楽、全力で「好き」に注ぐ妥協なきパン作り

生まれ育った大分県で妻と共にパン屋さんを営んでいる「ベーカリーあん」のパン職人、桑原（クワハラ）と言います。元々は音楽関係の仕事をしていたのですが、子どもの頃からの夢だったパン屋さんになるために27歳で一念発起。修行を重ね、材料や製法にこだわって自分が自信を持ってお客さんにおすすめできるパンだけをつくりたいと2018年にお店をオープンしました。店名の「あん」はフランス語で数字の1という意味で、コツコツいちからお店を作り上げるという意味をこめて名付けました。娘の名前にも似ているので、大切な店名です。僕はパンも音楽も同じだと思っていて、つくっている時の気持ちや出来あがった時のうれしさ、お客さんがどんな顔をするかなと考えながら作るのが、とにかく楽しいんです。今も娘が習い始めたピアノを隙間時間で一緒に特訓したりと、好きなことに全力投球がモットーです。パンづくりでも、新商品をどんどんつくろうとするので、スタッフを困らせることもしばしば（笑）。ついてきてくれるスタッフには本当に感謝しています。うちのパンですぐに売りきれてしまう人気の食パンは、北海道産小麦の春よ恋、よつ葉バター、きび砂糖、沖縄の塩と厳選した材料で、20時間ほど低温長時間発酵させています。丁寧にじっくりとつくっているのでしっとりモチモチの食感が自慢です。ベーグルが好きすぎて発祥の地のポーランドへ旅をしていたスタッフと一緒につくったベーグルも思い入れのあるパンです。お客さんはもちろん、家族やスタッフ、みなさんの想いに支えられながら、お店では70種類ものラインナップを取りそろえています。パンを食べてくださるみなさんの喜ぶ顔を想像しながら、想いをこめて毎日焼き上げていますので、お好きな食べかたでゆっくりとお召し上がりいただけたらうれしいです。語り手：パン職人　桑原克次（クワハラカツジ）