おへそカフェ&ベーカリー

広島県世羅郡の山間にある、スペイン人&日本人夫婦が経営するパン屋さん。築150年の古民家をオーナー自ら改修して店舗にし、耕作放棄地だった土地で育てた小麦から自家製酵母をおこして使用。「生きとし生けるものが幸せに暮らせる世界」を理念に掲げ、小麦・米・大豆は自家産、野菜や果物は地元・世羅産など、ローカル＆オーガニックの厳選素材を使った体にやさしいパンをつくっています。

スペイン人デザイナーが日本でパン職人に。ユニークな経歴を持つオーナーのパン屋さん

体の真ん中にある“おへそ”からエネルギーがわき出るような体にいいもの、滋養になるものをお届けしたいと思い、店名を名付けました。生地の材料は粉・塩・水のみを使い、最低24時間以上かけてじっくり発酵させるという伝統製法を守るのがポリシーです。 当店のイチオシはカンパーニュ。小麦やライ麦が分解されたことで生まれるおいしさが一番わかるパンで、自分たちで育てた小麦の粒から酵母を起こしています。ぜひスペイン料理のひとつである「パンコントマテ」にして食べてみてください。1cmくらいの厚さにスライスして焼いたパンの表面に、カットした生ニンニクとトマトをガリガリッとこすりつけたら、仕上げにオリーブオイルと塩をオン。簡単ですが、驚くほどおいしいですよ！申し遅れました、シェフのフランクと申します。僕はスペイン人で、元トランペット奏者兼グラフィックデザイナー。あるとき、忙しい生活に疲れてしまって、​​イタリアで行われた農業体験研修に参加することにしたんです。ホームステイ先は、石造りの古民家をリノベーションして宿にし、オリーブ畑と羊の世話をしながら暮らしているファミリー。その生活がとても楽しそうで「自分もやってみたい！」と意気投合したのが、ホームステイ先がたまたま同じだった妻の京子でした。彼女も国際会計事務所で働いていましたが、二人の理想の暮らしを叶えるため、帰国後は彼女の実家近くの古民家を自分たちで改修して、カフェとパン屋を始めました。ヨーロッパから出たこともない、日本がどこにあるかもわからない、飲食業界で働いたこともない……そんな僕が今、日本でパンをつくってるんですから、人生はわからないものですね。 そんな僕が自然豊かな場所でつくる、毎日食べて元気になるパンをぜひ味わってみてくださいね。Buen provecho（ブエン プロベチョ！※スペイン語で「召し上がれ」）語り手:オーナーシェフ フランク・カステヤ